最近、米国で逆イールドが発生しマズイ!?とのことが言われています。
ただこの「逆イールド」って何なのでしょう?
何がマズイのでしょう?
細かいことは抜きにして(正確にはあってないかもしれませんが)、
何となくでもわかるように逆イールドとは何なのか整理していきたいと思います。
逆イールドとは・・・
短期金利が長期金利を上回っている状態を指す。これによりイールドカーブが右下がりの曲線を描くことになる。
一応↑のようなこととなります。ただこれだとよくわからないですね。
↑で言っている短期金利・長期金利とは「債券」の金利を指しています。
そしてこの債券の金利は通常は短期よりも長期の方が高くなります。
それは何故か?
短期で投資するよりも長期で投資するということは、その投資期間分資金拘束されるということになりますね。そしてその期間分、金利変動リスクも伴います。
期間が長いというリスクに対して、メリットとして金利(つまり利息)は高くなりますよ、というところが本来のところです。
ただこれが逆転してしまっているというところが逆イールド状態です。
ではなんでこんなことが起きるのか??
「金融政策により将来的に金利は下がっていくのではないか?」と考えられるからです。
直近の金利より、将来の金利の方が低くなる。
つまり「短期金利>長期金利」の関係。
そして金利が下がっていく場面ってどんなときでしょう?
それは景気が後退していったときです。
国債の金利、銀行の金利は連動するところがあり、
・国債の金利が下がる
・銀行の金利が下がる⇒企業がお金を借りやすくする⇒景気の回復を図る
という形ですね。
つまりは・・・
[colored_box color=”light‐red” corner=”r”]逆イールド状態 = 景気後退が予兆される[/colored_box]からマズイということですね。